47歳からのオシャレをめざす

実は洋服や靴を買うのが大・大・大好きで、社会人27年間で得た稼ぎの大半は衣服に化けている。
表参道にオフィスがあると、毎日朝晩とにかくシャレオツな人だらけで超楽しい。楽しいけれども時折、胸いっぱいになって「ごちそうさん」と言いたくなる時がある。なんでだろう?ジェネレーションギャップというやつかな、と密かに案じていた。

ことしの秋ごろ逢った人に「なんでそんな似合わない服着てんの?」と言われてドッキリした。
まぁ他人様にはどうでもいいことなので恐縮だけど、私はモノトーンが似合わない。
でも今はどこのショップで何を見ても「黒・白・ネイビーとグレー」しか売ってない。
子どものころから、カーキとか、からし色、オリーブ、グリーン、ピンク、、、そんなのを着せられていた。名前の付けにくい中間色はためらいなく行けるタチで、上下で黒なんぞ着た日には「誰が着ても、まぁそれなりの、無難な一着」にしかならないんだった。でもすっかり忘れていた。だって黒しか売ってないんだもの。と思い立ってから、「そうだ、洋服のチョイスを替えてみよう!」と一念発起。

仕事用のトートバッグも、珍しくグッチをチョイスしていたが、わずか2年で取っ手がちぎれそうで、黒が似合わないと言われる約2日前に国産職人のバッグへ買い換えたんだった。それもオリーブイエロー。いいタイミングだ。
その前のプラダは一年で縫い目がちぎれた上に、修理に出したら「使い方に原因がある」と言われて二度と買うかと心に誓った。エルメスは立派過ぎて、ボロくなっても立派なので、かえってみすぼらしくて使えないうえに中国人の爆買いで修理なんか20年ぐらい待たされそう。自分そんなに生きてるかどうかワカランぞ。しかし棄てるのも惜しいという苦しみが、タンスの肥やしに化けた。
もうハイブランドは止めだ!止めだ!高いくせに作りも雑だし、どこもきどっているくせにおんなじだし。で、今年は、昨年までのワードローブへいかに色をプラスしていくかが秋冬の課題になった。すると、がぜん楽しくなってきた~!!

最近70代を迎えた島田順子さんをテレビで見る機会があった。相変わらずカッコいい。平野ノラのブームもあるせいか、バブルの時代の作品を今見てもあまり違和感がなかった(笑)。そういえば中・高校時代はJUNKO SHIMADAを着ていたことを思い出した。子供のころはpart2で、1990年代初頭まで着ていた。デコルテがバーンと出た、丈の短いぺプラムジャケット?みたいのとか、後ろが紐で編み上げになっているハイウエストの、ビターっとくるタイトスカートとか履いてたなぁ~。若かったな~!(笑)今より5キロは痩せてたし、似合っていたと思う。あのころは道を歩いてても結構ナンパされたんだった。

そうだ、四十路のヨタ話はいいんだ。
そのテレビで島田順子が「日本に帰ってくると成田から代官山に向かうだけで流行が判っちゃうのよ、これはダメだわって。日本人は洋服に自分を合わせちゃうのね、つまらないわ」って(昔思ったと)話していた。
「日本人は人がいいのよ。人が良いっていうものを無条件に認めちゃうのよね」
確かに!!!
女性ファッション誌を見てると「いくつになってもトレンドを着こなせる“私”」みたいな押しつけがましいテーマが気持ち悪く、40歳を過ぎたころから読まなくなった。
表紙を飾る芸能人もみな「“自分らしい”着こなし」っていう割には「いや、首から上をすげ替えたら他のモデルさんと変わらないよ」っていう人ばかり。そうか、読んで時折感じる「イタさ」の原因は、洋服に着られていることに気付かないことか。あのスタンスが素敵だと毒されないうちに自分を立て直さなくっちゃ。

私のひそかな夢は、もし健康に恵まれて無事に老後を迎えられたら、その時には若い人たちに「あのひと、どっか頭おかしいけど、なんかカッコいいよね」と言われるようになりたいと常々思っている。頑張ろう。

(飯島)