2008年09月

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2008年09月30日

昔、人材紹介会社で採用企業に送るDMのクリエイティブをやったことがある。

荒馬に乗りこなすような筆画のイラストを使い「血統も戦績だけで次のレースは読めますか?」というコピーを書いた。モチロン血統は「履歴書」、戦績は「職歴書」である。馬が従業員なら、さしずめ経営者は馬主、ジョッキーは管理者というところであろうか。情報化社会になって、21世紀の組織は、「人ありき」であるからこそ、インフラ整備の一環としていい人材をそろえましょう、そのためにはマッチングのプロに頼んでみませんか、というような主旨のものだった。

採用する側に送るものだとはいえ、結構チャレンジな内容だったかもしれない。従業員が見たらムカつくかもしれないよな。作った当時の私も充分に「従業員」だったけれども。
でも内容のデキよりなにより、トンチキ頭でヒステリーな当時の社長が、社運をかけたDMに、私のクリエイティブ案をすんなり採用したということが大きな衝撃となってGOが出た。

経営者でなくとも、従業員としてでも、人とどうつきあうかがいろんな意味でキモになる。
常々思うし、機会があれば言ったりもするが、社内の人間関係にだって営業的センスが必要。貸し借りは武器になるし、武器にしなくてはならない。
自分より目上の人を動かしたい場合と、部下や後輩を動かしたい場合とではやり方が異なるが、ポイントは、どうやって相手をその気にさせるかだと思う。

周囲がたとえアホばっかりであっても、アドバンテージが全く無いわけではない。組織にも人間関係にも必ずスキがあるから、そこを上手について勝ち馬に乗ってほしいなと願っている。
そして反対に、賢い人間はスキを突くのがうまい。それもこっそり、本人にしか刺さらないように突くのがより上等だ。そういったことに慣れない若い頃は、師匠に「真に受けるお前がアホなんだ」とよく言われた。

だいぶ前になるが、ちょっと解釈に苦しんだ人がいた。
自分はいい人だと全身で伝えたいのであろうという結論に至り、深追いするのを止めた。
これみよがしに振舞うのは、やはりダサいのだ。薄っぺらくて、私は信用できない。
本音を語ることと、ミエミエのタテマエを堂々と述べることが一緒くたにされている世のきらいが気になるが、人付き合いというものは、もっと秘するところがたくさんあるべきなのだ。そして、とてもオフィシャルな側面も併せ持ち、そのバランスを取るところがセンスなのだと思う。

人付き合いは「誰かの仕事」ではない。日々社会に出る限り、全員にとって仕事なのだ。
うまくいった成果が、あれほど個人に還元されるものはない。
私の貴重な仲間達には、是非、したたかにいい人間関係を作って欲しいなと思う。

昔、椿山荘で行われていた純米酒の会のようなイベントに参加して出逢ったお酒。
日本酒への意識が一転させられたようなお酒でした。
軽やかで、フルーティで、それでいて芳醇。いやぁ、日本酒はやっぱり冷やだねぇ、なんて一人ごちてしまうようなお酒です。
日本響

このお酒に惚れ込んだのは、約10年前、まだワタクシも花の20代でありました。イベント会場で運命の出会いを果たした貴重なお酒のうちの一つです。当時からほぼ最近に至るまで、都内でも2箇所しか買えるところがなく苦労しています。
一つは丸の内線大手町駅あたりから地上に出るビルとの間の半地下あたりにあった小さな酒屋さん。
(この程度しか説明できないほど、もう記憶はあいまい。)
もう一つは中野区上高田の「酒道庵之吟」。
飲みたいときと買いにいける時がうまくリンクしなくて、もう何年もご無沙汰していまいました。

でもこの年になって改めて飲んでみると、ちょっと物足りないような感じもしました。
若い人に向いている日本酒かもしれませんね。とかいってもなかなか手に入らないから参考にならないかな。運よく見つけた人は是非お試しください。

2008年09月17日

私が社会に出たのがちょうど1990年。まだ僅かな社会人経験だと日々悩むことだらけですが、しかし、社会に出た当時と現在を比べれば、実に隔世の感です。やっぱり20年弱ともなると時代が移り変わるほど長いのかな。

ですから、日々の活動を通しても、いろいろなところで違いを感じない日はありません。でもこれを思い流してしまうのも惜しい気がするので、ブログに書いてみようかなと思います。今回は大分前に思ったことですが、最近の求人情報について。

まだ男女雇用機会均等法が跋扈(?)していない昔は、求人情報に年齢と性別が明記されているのは当たり前でした。性別も世代(年齢)も、区別の一つですし、当然のように学歴の制限もありました。でもそれは採用側の希望としては当たり前のことで、雇用機会の逸失、のような考え方はありませんでしたね。


専門知識や学力に一定のラインを設けるのもおかしなことでは無いはずです。それに満たない能力を持った人が背伸びをして入社できたところで、後についていけなくなってしまえば本人が不幸です。また中身を見抜けなかった面接官も役立たずのレッテルを貼られたものです。
私も若かりし頃、場違いなコンサル会社に応募したことがあります。返事も来ませんでしたが・・・、まぁ怒る気にもなりませんでした。

また場違いといえば、場違いなくらい優秀な人材が社内にいたら「あいつを面接したのオレだよ」って何年も自慢するオジサンが周りに居ませんでしたか?これはその逆転版ですね。

企業側も身の程知らずに高飛車な求人条件を出しても、賢い人は見抜きますから、誰も入社してくれない・・・なんてことも普通にありました。管理職の人が「社長、応募が来ないから大卒限定を外しましょうよ。だってウチみんな高卒じゃないですかー、社長も。」なぁんてことも普通にありました。


男・女も区別の一つ。男性にも女性にも、会社の構成員としての付帯業務があって当たり前でした。男性には運転があったり荷物運びがあったり、女性にはお茶くみがあったり、電話応対があったり。一定のルールを決めて当番制の会社だってありましたし、それらも含めて社風だったりしますよね。
事務の女性が結婚で辞めるとなれば替わりの女性を雇いたいと思うのも普通でしょう。

年代もそう。おじいちゃんばかりだと活気が無いし、若年層ばかりでは引き締めが弱いから、バランスをとろうとする組織はむしろ自然ですよね。宴会を仕切ってくれるような若者もいれば、筆耕を頼めるおじさんが当たり前に居たわけです。

経営の立場になったから思うわけではありませんが「条件なし=自由」でしょうか。
今は、男・女はもちろん、年齢も希望してはいけません。経験については忘れたけど。
しかし社長より年上の未経験者を雇う会社は殆どないんだから、応募させるだけ気の毒だと思うのがむしろ人情だと思うんですけどね。
これが果たして本当に平等な社会なのかなってつくづく思います。

ついでに。面接で聞いてはいけないこともいろいろあるんです。家族構成もNGです。
お陰で、聞かれる側にも想像力が無くなりましたね。面接の場で、カノジョの好きな映画を聞かされたこともありますよ。普通の大人はバカバカしいと思うでしょ。


社会に出て仕事をするということは、面接の場で聞かれた嫌な思いよりもっともっと過酷です。嫌なことを聞かれたことは自分も過去にありますが「入社する前に感じの悪い面接官だとわかって良かったわ」と思うぐらいの強さが欲しいですね。もちろん採用側にデリカシーは必要ですよ。ウチはそう思っています。面接官にモラルは必要。必要以外に漏らさない配慮が肝心なことも道理で判ります。

今は個人情報保護の問題もあって、住所録というものがなくなり、隣で働いている社員がどこらへんに住んでるのか、本人に直接尋ねないと解らないんですって。出先で解散しても、どこに帰るか知らない。そんなバカな話があるかと思うのですが、子供の学校の連絡網もそうらしいですね。

そんな世の中にすっかりなっちまったようで、なんともです。

最近は昭和ブームらしくノスタルジーとかなんとか言いながら懐かしいものが流行っているそうですが、確かにあの時代は時間の流れもゆったりしてたし、自由なところもありましたが。その分、今よりもモラルを守ろうという気持ちや、秩序が個々にしっかりありました。電車ではしゃいでたら怒鳴られたし、人にぶつかれば謝るのが当たり前だったからこその自由だったんですけどね。

2008年09月12日

時折、システムの面倒を見てくれるスタッフがいるのですが、臨時収入があったとかで弊社に立ち寄り、ご馳走してもらうことに。
そうかぁ?じゃたまにはゴチになろうかな。と、決して安くは無いですが、庶民的で私は気に入っている居酒屋「樽一」 をセレクト。
4人で秋風を感じながら、散歩かたがた歌舞伎町の入口へ向かいました。

ここの店長さんがお酒に詳しい方のようで、気さくで親切。マニアックですが、実はハン・ソッキュにそっくり、激似だと私は思っています。そこまで思ってるのに、共感してくれる仲間がまだいません。最近映画に出てないですからね?。
お店の雰囲気もいいし、料理のことを聞いてもみな一生懸命説明してくれます。ウチのスタッフは習い始めた中国語で話しかけてましたが、そんな珍客も嫌がらずに、えらいね?。

しかもこの店は、定期的にメールマガジンを送ってくれるのですが、これがね・・・素晴らしいんですよ。
新しく入った食材やお酒などを、季節を織り交ぜながら簡単に解説してくれているのですが、なんというかね、読んでいるうちにしぜんと唾がたまり、ごくりとのどが鳴る。そういう文章なんです。
しかも、商売チックなアスキーアートは無縁。いきなり本題ですからさらに私好み(笑)。文章も短くいたって簡潔です。何度も読み返せるから、3分で頭に入ります。
あぁ、うちのスタッフもこういうの書けるようになってくれたらいいなぁ?と本人に話してみたんだけど。どう?

席に着くと、お通しと一緒にお茶のような、強烈に苦いものが最初に出てきます。これが原因(?)で、実はお酒が翌日に残らないような気がするんです。結構効きますね。気の持ちようかもしれませんが。。。
不思議とここでは食欲が出てくるんですよね。当たり前のことなんですけど、揚げ物とかアツアツで出てくるんですよ。かじると油がじゅっと口に染み出してきて、いわゆる「チン」した熱さじゃないんです。そういうの、最近は意外に少ないと思いませんか?
で、さんざん呑んで食べたあとのシメに、フタつきのでっかい御椀で出てくる潮汁をいただくのが楽しみ。少ししょっぱいけど、、、、「ふのり」がドッサリ入ってて、いいダシでてますよ。

鯨料理が専門のようなんですけど、鯨を食べなくても充分楽しめます。
皆さんも機会があれば一度お試しください。あ、ここでご馳走してくれるのなら、いつでも誘ってください。
あれ?メールにあった「翠露」の冷やおろし、呑んでくるの忘れちゃったよ。あーあ、またこんど。

2008年09月11日

あまり更新していないと、僅かな読者から飽きられそう。
先日、所要でケーキを買う必要がありまして、伊勢丹とタカシマヤを相当何度も行き来したのでした。

実はケーキを食べるようになったのは30も過ぎてから。それまでは、生クリームはどうもあの「のどごし」がくすぐったくて、鳥肌が立つんですね。唯一その意見が一致した人が父でしたから、これは遺伝かもしれません。
お陰でケーキの名前や種類にとんと興味が無く、糖分はもっぱらアルコール摂取で満杯でしたから、余計に縁がなくて・・・・
だからいざケーキを探そうと思っても、何がおいしそうなのかが今ひとつわからない。

そんなこと言っていいのかと皆さん思うでしょ?
改めて「買う気」になって、デパ地下をのぞいてみてくださいまし、決められないから。
本当に、どこの店のものも甲乙付けがたく、まぁ言ってしまえば決め手に欠けるんですよね。
しかも値段がかなり違ったりして、高けりゃいいってもんでもなさそうな感じだし。

大きく分けると、イチゴ×クリーム系か、カカオ&チョコレート系か、フルーツどっさり系に分かれるのですが、まぁ5:4:1くらいかな。
迷って売り場をぐるりと一周すると、戻ってきたら売れている。伊勢丹でピンとこないからタカシマヤに戻ると売り切れている、これを買うぐらいならあっちの方がよかった、そんな具合で行ったり・きたり。(ラジバンダリ)

そうしたら、気づきもしなかった売り場にひょいと目が行って、見つけたのがこのタルトです。
写真の左上にある白くて丸いものは、チョコでできたバースディプレート。
LadyMのタルト
フルーツは噛めばプチっと鮮度が良いし、ゼリーみたいなのでドギツク固められてないので、ポロポロ落ちてくるけどタルトとの食感がいい。生地もクリームも甘すぎないし、大人の味。
予想を超えておいしかったです。まぁケーキ味オンチかもしれませんけど。
あ、LadyMさんごめんなさい。本当においしかったんですよ。


2008年09月02日

今日はアイデアパンチの設立記念日。
また私が仕事をしていくなかで、大きな影響を受けた人の誕生日でもあります。

アイデアパンチは5週目に入り、少しずつ重ねてきた実績が新たな方向を生みつつあります。
そんな中でも、目指すのはやはり「プロの表現による精緻なコミュニケーションの実現」です。

企業の生産活動に精彩を欠いたら、日本はもっと落ち込んでしまう。もちろん私たちのような製作業も先がない。勤勉に働いてナンボ、が日本人のいいところだと考えています。
でも、いまやPRが必要なのは対外的な企業活動だけでありません。会社のトップが社内に、親会社や持株会社がグループ企業へ、部署の頭が部下に、先輩が後輩に。組織の気持ちをひとつにまとめ続けていくために、コミュニケーションが必要なのです。

先日「アイデアパンチは、クライアント企業以上に、クライアントへの愛社精神がある」と評されました。
ナルホド、確かに。
言われてみれば、私はクライアント各社を愛しています。こういっちゃ失礼かもしれませんが、みな、一生懸命でかわいいのです。実は正直、予算面で遠慮したいお客様もいます、そんなこと自分で調べろよ、といいたいお客様もいます。でもでも、つい「我々のできることだったら力になります」って言ってしまう。そして彼らの秀でた魅力を、ポイントを絞ってどうにかうまく前面に出せないものか。本当に思案のしどころだと思うことがたくさんあるんですよね。

外国から輸入した加工モノで溢れ、さまざまな原資が足りず、ノウハウは海外へ流れていく日本。
なんとなく漂う空気に流されてしまう前に、もっと地に足をつけ体を使い、出どころのハッキリした、鮮度の良いものを食べ、体を健康に維持し、力強く未来を切り拓いていきたい。
アイデアパンチも、その大きな流れの一翼となれるよう今年も頑張ります。

ということを、つらつらと考えていたら一国の宰相が辞めるんだそうで脱力です。
あのおじいちゃんに期待はしてなかったし、あまり好きなタイプの人間ではなかったけれども、しかし「辞めます」といったら辞められる国なんだなぁ。恥ずかしい。政治家多すぎるよ、もっと減らしましょうよ。

国のトップが転職するかのように仕事を投げ出すんだから、若い人たちが育つはずが無いよ。
じいさん連中はもっと自覚して欲しいよね、背中を見ている若い人たちがいるということを。