病名が付けば、全てが病気か?
3年前、2005年の春から花粉症デビューした。最初はスギ花粉だけだったが反応が激しい。
患って初めて知る周囲の「花粉症の先輩達」を相手にいろいろリサーチすると、ある人が「罹った年が一番激しくて年々落ち着き、そのサイクルが5年周期でやってくる」と教えてくれた。クシャミで呼吸が出来ないし鼻水はダラダラだし、もう一生治らないと聞いたので、とにかく「緩和する翌年」を心待ちにする生活だった。
2年目はゆるい漢方薬を飲みながらも、薬慣れしていないせいか眠気と戦うのが辛く、一進一退。
目はかゆいし、一見キレイそうな場所も埃に反応しどこに行ってもダメ。あまりに反応が酷くて周囲が心配するので、花粉症患者であることを少しオープンに表明しだした。すると「ヨーグルトを一日300グラムくらい食べ続けて1年が過ぎたら今年は嘘のように楽」という人に出会った。当時の私より酷い症状だったと話すご当人はまるで花粉症に見えない様子。この年から秋にも反応が始まる。
3年目。散々「ヨーグルトがいいらしいよ」と吹聴して歩いたにもかかわらず自分は数ヶ月で断念したが、意外に酷くない。しかし周囲はとても調子が良いと解り落胆。一方で別の花粉症仲間が皮膚にブツブツが出て、今年は痒みが辛いという話を聞く。自分はクシャミも鼻水もあまり出ず、意外に酷くないよと表明していた。その後、首筋にカブレのような湿疹が発症する。7~8年前から何度か出ていた原因不明のカブレと同じもの、同じ場所だ。
あまりの酷さに皮膚科で弱めの軟膏を貰うが、塗ると瞬間的に改善し、薬を塗った外側の周囲へカブレが移動するようだ。それを繰り返し、ついにカブレは首を一周。さらに肘の裏、背中、膝の裏へと広がっていく。
そのうち食事時に首をボリボリ掻いている自分に気づいた。
なんと花粉症に端を発し、ストレスと疲労から食物アレルギーになっているという。調べれば、米、麦、とうもろこし、ジャガイモ、たまねぎ、さや付きの豆、二枚貝・・・普段食べているもの、むしろ好きなものにどんどん反応しており驚くやら悲しいやら。
食べ物は消化しきれずに体内に残ると、体の学習能力で「食物ではない」とみなしアレルギー症状へ繋がるらしい。だから消化しにくい糖分を極力摂らず、夜遅い食事も避け、消化の良いものを食べるようにお医者様から指導される。少しずつ色んなもの腹八分目に食べることがアレルギーの人の食事のコツだとか。グルメはダメだよと念を押されてしまう。
さらに汗をかくなといわれる。直射日光に当たらないように、とも。汗は体が排泄した物質が混ざっているから、体表に残さず常に洗い流すよう指示される。しかし実際は湿疹に汗が沁みて痛い上に、日光に当たるとヒリヒリしてやけるようだ。
疲れたり夏バテしないように釘をさされ、通院と検査を繰り返すのちに、何とかという免疫抵抗力を表す数値が極端に低くなり、免疫力が特別に落ちていることが判明。睡眠時間と休息の確保、ストレスを軽減する生活を厳命される。仕事より難しい。
体力が極端に落ちているのが引き金になったようだから、とにかく体調を戻そうという話になる。アレルギー反応が出た食べ物は避けずに少しずつ食べ、体に慣らしていくことが肝要らしいです。あ、後天的な原因といろいろな検査の結果なので万人がそうではありませんから気をつけてくださいね。
しかしつくづく思う、これは病気か、ただの不調か。子供の頃から風邪ぐらいでは休ませてくれなかった家庭に育ったので、自分をどう処していいのか戸惑ってしまう。
犯罪を犯した人の精神鑑定や、朝青龍の問題なども重ね合わせて感じる余談だが「医者が病気だという前提で見るから病名が付く」程度のことが世の中に多すぎやしないだろうか。また私も含め、病気ではないが不調・不快であるといった不定愁訴に悩んでいる人も多いように見受けられる。また昨今はうつ病などの精神不調を抱えている人も格段に増えているように思う。複雑で、ややこしい世の中は、体調不良の原因を探すのにも一苦労だろう。
私は医者に診断を頼るけれども薬は嫌い。自然治癒という、体が本来持っているはずの力を信じたいと切に思う。これが自分を産み健康に育ててくれた親への礼儀かな、と。気の持ちようで軽減するようなことは無いものなのか、世の悩める皆様のためにも、気の持ちよう+αの中で心当たりのある手法を探って自分の体で人体実験してみたい。もう少し涼しくなったらいくつか実践してみよう。
2007年後半は体調不良から逃げることを止め、対峙して闘う年についになりそうだ。


